食べるから作るへの道半ばが一番楽しい

族全員がそうだったからか幼い頃から甘いものが好きだった私、社会人になっても給料の一部はまず甘いものに消えて行きました。

多くのスイーツマニアがそうであるように、気が付くと休みの日は街のパティスリー巡りに費やすようになっていました。

今ではブログなどで世界中のお菓子情報を載せていらっしゃる方をたくさん見掛けますが、おそらく自分もそれにひけをとらないぐらい食べ歩いた自負があります。

一度に買う量はだいたい3000〜5000円ぐらいの予算ですが、単純計算でおよそ10個弱ぐらい、それを一日で食べてしまうほどですから普通の人ならちょっと気持ち悪くなるぐらいの量です。

友達と車で出向いては何軒かハシゴしたりもしますが、そんな時は人気の無いところに車を停めて車中でテイスティングしながらこれは美味しいとかコクがないとか、まるでグルメリポーター並みの会話です。

そんな甘党生活を経て行き着いたのはパティシエの仕事、営業職だったのを辞めて遅めの転職になりました。

言うなれば趣味の延長で、となるのですが、実は甘いものが好きだからパティシエになったというだけが理由でもないのです。
正直なところただの甘党であれば客として食べ歩きを続けていれば良かったのです。

ではなぜ転職したのかと言うと、食べさせたい人がいるからでした。

それは実家に暮らす母親で、彼女は私が幼い頃によくパンやケーキを作ってくれたのです。
これまでたいした親孝行ができないまま歳を取ってしまったのを悔やみ、将来何か母にやってあげられることと思った時、パティシエになってお菓子を作ってあげたいと思ったのです。

都内のケーキ屋で数年働いて、今はレストランのデセール担当なのですが、まだ修行の道半ばなので夢は実現していません。

ただ年々進歩しているのも確かで、そのうちに機会があるだろうというところまで来ました。

食べ歩きに夢中だった頃にはわからなかった職人のたいへんさが身に染みますが、やってみて思うのは食べるよりも作る方が好きなんだろうということですね。

とてもやりがいのある仕事であるのは間違いなさそうです。